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◆チームブログ◆ オススメ書籍のご紹介 (2)

  • shigeru-nagai
  • 2023年6月20日
  • 読了時間: 2分

 本日は、お勧め書籍を一冊。細井平洲の「嚶鳴館遺草(おうめいかんいそう)」です。


 細井平洲は、現愛知県東海市出身の儒学者でありまして、今でも 東海市では 厚く慕われている偉人です。かの上杉鷹山公の師匠にあたる方ですね。


 細井平洲は、本姓は紀氏とありまして、平安時代の菅原道真や在原業平の時代にいた紀長谷雄に繋がる系図があるらしいです。紀長谷雄も学者でしたから、繋がっていても、おかしくはないのかなと思いました。ちなみに、この3人が活躍?するコミックに「応天の門」がありますので、そちらもぜひ。


 学派は「折衷学派」とありますから、所謂、和洋折衷のように長所を取り入れて、自分なりの持論を形成する事をモットーとした、江戸末期に特に優れた人たちが輩出されるに至った学派だったかと思います。「嚶鳴館遺草」は、西郷隆盛も高く評価しておられたと言いますから、上杉鷹山公のような人物が出てくるのも、わからなくもありません。


 どうして本日、この書籍を取り上げたかと言いますと、高校生の長男にそろそろ手渡す為であったので。読み返しておりました。また、現代語訳から、さらに ひらがな訳 をして、小学生の次男にも、何処かのタイミングで読み聞かせも良いかなと、ワードで少しずつ打ち込んで 家用 として作りはじめています。


 時代が混沌として、SNS等でも、とても目を背けたくなるような言説や、精神的に常軌を逸するようなやりとりも 平然と飛び交うような状況でありますから、今後は、家の中でどのような教育を施していくのかは、この点、とても大切になってくるように感じております。若い世代から氷河期、シニア世代にまで及んでいる 闇バイト然り、とんでもない話ばかりです。


 こちらの「嚶鳴館遺草」は、大人の私達も感銘をうけるような記述が多いので、お仕事休みの日などに 如何でしょうか。



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